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ARCHベンチャーパートナーズとアライアンスを締結しました

ARCHベンチャーパートナーズとアライアンスを締結、グローバルに技術の事業化を加速


 
2009年4月16日
株式会社東京大学エッジキャピタル
代表取締役社長 郷治友孝

東京大学エッジキャピタル(UTEC)は、日米双方の主要大学・研究機関の技術・研究成果を活用した新しいベンチャー企業の輩出を加速化することを目指し、ARCHベンチャーパートナーズとアライアンスを構築することを発表いたします。

UTECは、シード・アーリーステージのテクノロジー投資を行うベンチャーキャピタルで、2004年の東京大学の法人化に伴い設立され、東京大学の技術移転関連事業者として活動しております。この国立大学法人化によって、東京大学で発明された知的財産権が東京大学に帰属するようになり、これらを企業にライセンスすることが可能となり、こうした知的財産を基にした新たなベンチャー企業も創出されるようになりました。

UTECは現在、83億円の1号ファンドを運用し、東京大学の技術や人材を活用したシード・アーリーステージのベンチャー企業に投資を行っています。東京大学の研究者と密接に連携しつつ、東京大学の知的財産を活用したベンチャーの起業を支援することによって、東京大学の研究成果の事業化を通じた社会還元を行っております。UTECはこれまでに34社に投資を行い、4件の株式公開と1件のM&Aを実現しています。直近では2009年3月26日、東京大学医科学研究所での研究成果を活用するテラ株式会社が、黒字のバイオベンチャーとしてジャスダック証券取引所NEOに上場を果たしました。これは、コンセプト段階から研究者、起業家、UTECによって共同で事業を創造した企業の一例です。

ARCHベンチャーパートナーズ(ARCH)は、シカゴ大学での革新的な技術事業化イニシアティブをスピンオフして1986年に設立された米国のベンチャーキャピタルで、約15億ドル規模のベンチャー投資ファンドを運用しています。ARCHはこれまでに120社以上の企業に投資してきており、それらのほとんどがコンセプト段階からの案件です。成功事例としましては、Illumina(ILMN)社やNew Era Networks社(Sybase社が買収)、Adolor社(ADLR)などへの初期投資があります。ARCHの技術の事業化の成功モデルは、各種著名メディアでも取り上げられ、同社をテーマにしたケース・スタディがハーバード・ビジネス・スクールの著名な学者の手で執筆されています。

UTECとARCH は、両社の強みを生かし、日米の主要な大学や研究機関の有望な技術の事業化に協力して参ります。UTECと ARCH は、生命科学分野、物理科学分野、及び環境関連分野に注力して、技術の事業化と投資機会を追求して参ります。

UTECとしましては、日本の革新的なグローバル企業も、かつては新興企業であったように、この伝統を持続するためには、強力な研究開発に基づく事業を創出することで世界への貢献を続ける必要があると考えております。最近まで、日本の主要な研究者は、大手企業や大学の中に囲い込まれていましたが、 2004年の国立大学法人化以降、日本でも研究者が関与する起業や新産業の創造が容易になってきました。 UTECとしましては、日本の技術革新をグローバル市場に展開し、また本アライアンスを通じ、世界のイノベーション先進国である日本と米国の両国間のシナジーが創出され、またベンチャーから新しい産業を共に生み出すことができればと考えております。テクノロジーに注力したベンチャーキャピタルは、日本ではまだ始まったばかりですが、日本の有力な科学技術に基づく投資機会は、中国やインドのような成長市場主導型のベンチャーキャピタル業界の成長にも劣らない魅力的なものだと考えております。技術は国境を越えることが可能で、UTECではARCHとの提携を通し、グローバル市場に向けた日本の革新技術に基づくベンチャー企業を創造していきます。

本アライアンスに関連して、ARCHベンチャーパートナーズの共同創業者でマネージングディレクターのキース・クランデル氏は次のように述べております。
「近年、学術機関の活用した起業のための漢C1て、日本でも研究成果を活用した起業のための環境は劇的に改善してきたようです。日本の有名大学である東京大学において事業創造を行い、新規のベンチャー活動を支援する優秀なUTECのチームと協働できるのは、我々にとっても名誉なことです。ARCHは、次世代の革新企業の創造に向けてUTECと協働していくことを楽しみにしています。」

また、本日、東京大学小柴ホール(1955年にシカゴ大学での研究者としてのキャリアをスタートし、2002年ノーベル賞物理学賞受賞者である東京大学名誉教授小柴昌俊氏にちなんで名付けられた象徴的な場所)において開催された、UTEC創立5周年記念式典での基調講演中で、ARCHベンチャーパートナーズの共同創業者で名誉マネージングディレクターのスティーブン・ラザラス氏は次のように述べております。
「ARCHは、シカゴ大学で生まれたARCHと同じように、東京大学と連携して活動しているUTECと協働することができ嬉しく思います。今後もUTECのチームと共に最高の科学技術を探索し、成功企業を育成していくことを楽しみにしています。成功に向けて、お互いにとって最善の利益となることに注力しながら活動を続けて参ります。」

 

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