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COMPANY PROFILE
ナノテクノロジーと免疫療法の融合技術で、難治性がんの克服に挑む
我々は、京都大学発のナノ粒子型ドラッグデリバリーシステム(DDS)である「プルランナノゲルDDS」の臨床応用を目指しています。最近の研究で、がんが免疫不応答(cold tumor)タイプになる原因の一つは、がん組織内に存在する免疫細胞「マクロファージ」の違いにあることが明らかとなっています。プルランナノゲルDDSは、ある受容体を通じてマクロファージに選択的に取り込まれるので、この技術を活用するとがん組織やリンパ節に存在するマクロファージに選択的に薬剤をデリバリーすることが可能です。このプルランナノゲルの中に様々な治療成分を搭載することで、マクロファージを通じたがん治療薬「T-ignite®」の患者さんへの治療選択肢の拡大を実現したいと考えています。
COMPANY STORY
起業の発端
三菱化学・三重大学等でがん免疫領域での創薬研究を25年行ってきた創業科学者の原田直純氏が、京都大学秋吉一成教授のナノゲル工学研究成果を活用したがん免疫治療薬の実用化を目指し、2017年11月に起業
強み(競争優位性)
糖と脂質で100ナノメートルの粒子を作成し、内部に低分子化合物、核酸、タンパク質を搭載できる独自のナノカプセル技術により、体内に存在する免疫細胞に対し選択的・効率的に医薬成分を届けることが可能。がんをはじめとする様々な疾患を対象とした治療法開発が可能
UTECのバリューアップ(貢献)
研究開発計画への助言、コーポレートガバナンスの整備、経営人材の採用といったハンズオン支援
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T-ignite®技術の概要
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静脈注射によるマクロファージターゲティング
STORY LIST UTECが投資している方々やEXIT済み企業とのインタビューを掲載しています。