Our Companies
Pahr Therapeutics, Inc.
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- CEO:
- Neil Buckley 氏
COMPANY PROFILE
肺高血圧症の根治を目指す新たな創薬を実現する
Pahr Therapeuticsは、肺動脈性肺高血圧症(PAH)の根本治療を可能にする新規薬の開発を目指す創薬ベンチャー。PAHは肺血管の狭窄や閉塞によって肺動脈圧が上昇し、右心不全へと至る重篤な疾患であり、進行性かつ致死性を有する。一方で、既存の治療薬は主に血管拡張作用に依存しており、疾患進行そのものを食い止める“疾患修飾”の観点からは限界がある。
Pahr Therapeuticsは、国立循環器病研究センターにおいて長年PAHの病態研究を行ってきた中岡良和らの基礎研究に基づき、血管リモデリング、慢性炎症、内皮障害など、病態の本質的ドライバーに直接作用する分子標的を探索。従来の対症療法を超える根治的治療の実現を目指す。
Pahr Therapeuticsは、国立循環器病研究センターにおいて長年PAHの病態研究を行ってきた中岡良和らの基礎研究に基づき、血管リモデリング、慢性炎症、内皮障害など、病態の本質的ドライバーに直接作用する分子標的を探索。従来の対症療法を超える根治的治療の実現を目指す。
COMPANY STORY
起業の発端
国立循環器病研究センター(NCVC)の中岡良和博士によるPAHの病態研究を背景として、AhRシグナル経路が疾患進行に関与することが明らかになり、これを標的とする新たな治療戦略の構想が生まれた。臨床安全性が確認された2つの既存薬を組み合わせることで、疾患修飾効果と早期開発の両立が可能と判断され、Pahr Therapeuticsの設立に至った。
強み(競争優位性)
従来のPAH治療は血管拡張を主軸とした対症療法が中心であり、疾患進行そのものを止める根治的アプローチには至っていない。Pahr Therapeuticsは、国立循環器病研究センターで蓄積された分子病態に関する知見をもとに、血管リモデリングや慢性炎症、内皮障害といった病態の本質的ドライバーに着目。創薬初期からこれらのメカニズムを標的とすることで、疾患修飾効果を持つ新規治療薬の創出を目指す。これにより、既存薬では届かない医療ニーズへの応答が可能となる。
UTECのバリューアップ(貢献)
UTECは、創業研究者の治療コンセプトに事業化可能性を見出し、起業を提案。起業に至るにいたって、米系大手VCを含むグローバル投資家との共同投資体制を構築。起業支援に加え、知財戦略・アカデミアとの協調体制の構築を支援。
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国立循環器病研究センター
STORY LIST UTECが投資している方々やEXIT済み企業とのインタビューを掲載しています。