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●株式会社自律制御システム研究所(本社:千葉県千葉市、代表取締役CEO:野波 健蔵、以下「ACSL」)は、独自開発の産業用ドローンを、楽天株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)によるドローン配送サービス「そら楽」に提供し、完全自律飛行による世界初となる商用ドローン配送サービスを実現しました。
●楽天のドローン配送サービス「そら楽」の第一弾として、本年5月から約1カ月の間、ゴルフ場コース内でプレイヤーがスマートフォンの専用アプリを使って、ゴルフ用品や軽食、飲み物などを注文すると、ドローンがコース内の受取所まで商品を届けるサービスが提供されました。スタッフが専用タブレットの管理画面で発送開始の操作をすると、ドローンは自律飛行で受取所まで飛行し、着陸してから荷物を自動投下(リリース)した後、離陸ポイントに自動で戻ってきます。
●今回の「そら楽」を実現したドローンは、ACSLが開発した機体を、本サービスの専用ドローン「天空(てんくう)」として、楽天とACSLが共同で改良・開発したもので、「天空」の機体には、ACSLによる独自開発の国産オートパイロット(AP)が搭載されており、高い飛行安定性能を発揮しました。
●「そら楽」の第一弾サービスでは、世界初となる完全自律飛行による商用運用を達成したことで、千葉大学を中心に長年培ってきたASCLの国産オートパイロット(AP)技術とドローンの安全性、耐久性が検証されたことを踏まえ、ACSLでは今回「天空」に採用されたACSLの現行の産業用ドローン・プラットフォームを、より多くの顧客に運用試験をして頂けるよう、開発と営業体制を強化し、NECネッツエスアイ株式会社をはじめとする日本全国をカバーする20社を超える販売パートナーと一体となり供給いたします。配送、インフラ点検、測量、農業等、多くのビジネス顧客での産業用ドローンの試験運用の拡大を後押しして参ります。
●ACSLの産業用ドローンは、南極での自律飛行記録も樹立しております。地磁気が特異点をもつ極環境での飛行テストも踏まえて、ACSLの自律飛行制御アルゴリズムのロバスト性を確認しています。今後、非GPS環境での飛行技術の開発も加速して参ります。
●今回の実証の結果と、本年3月末の東京大学エッジキャピタル(UTEC)と楽天による投資資金をもとに、制御プログラムおよびドローン機体開発を加速させ、商用パイロットで蓄積したノウハウと自律制御をさらに強化し、より対環境性能と信頼性が高く、安全な飛行を可能とする次世代機の開発に集約し、宅配から、インフラ点検、農業用の各種ドローン・ソリューション展開可能な新型ドローン・プラットフォームの開発を加速して参ります。これまでの試験運用をもとに蓄積した改善項目を一挙に統合し、国産のオートパイロットおよび機体設計を本年9月末までに完了し、今期下期から自律制御のコアである安全性を高めた産業用ドローンのプラットフォームを投入します。本プラットフォームをもとに、楽天をはじめとする20社以上の連携パートナーとともに、各産業向けにUIや運用サービス等のソリューションの構築を行い、商用サービスおよび千葉特区をはじめとする種々のパイロットを展開します。増加するニーズに応えるべく、本年10月の下期からの生産体制は、最大80機/月、年間1000台規模の生産出荷体制を整えます。
●ACSLでは、本年3月末の東京大学エッジキャピタル(UTEC)及び楽天からの増資資金を活用して経営体制の強化を進めており、本年7月より経営のプロフェッショナルが最高執行責任者(COO)として参画を予定し、また同じ7月には本社も国家戦略特区の制度を活用したドローン宅配の実現をめざす幕張新都心に移転をして参ります。ACSLとしては、政府の成長戦略の軸となるドローン宅配の実現を目指す中核企業として、今後、本格的な事業拡大を進めて参ります。
■ACSL概要
会社名: 株式会社自律制御システム研究所(ACSL)
所在地: 千葉県千葉市
代表者: 代表取締役最高経営責任者(CEO) 野波健蔵
設立: 2013年11月1日
事業内容:
1. 自律制御型各種ロボットシステムのハードウエアの研究開発
2. 自律制御型各種ロボットシステムのソフトウエアの研究開発
3. 自律制御型各種ロボットシステムの製造および販売
4. 自律制御型各種ロボットシステムの運用および管理
5. 自律制御型各種ロボットシステムのその他全般業務
6. 前各号に関するコンサルティング
7. 前各号に付帯関連する一切の事業
URL: http://ja.acsl.co.jp/
以上
【お問い合わせ先】
株式会社自律制御システム研究所
TEL:043 287 5702 Mail: contact@acsl.co.jp